クリニックの内装は、ご縁あって素敵なデザイナーさんにご協力いただきました。
まずは私自身のクリニック理念、そして趣味嗜好──建築、音楽、文学、映画、芸術、人物など──をとことん丁寧にお伝えし、その想いを土台に図面が描かれ、内装デザインがかたちづくられていきました。
~空間づくりの根底にあるもの~
パブリックスペースやカフェ、教会・寺院、茶室など。背景や立場の異なる人々が自然に集いながら、そこに流れる空気には「対等な関係性」が宿っています。肩書きや役割を一時的に手放し、ただ「人として」そこに在ることが許される──。
そんな空間を、私はクリニックの中にもつくりたいと思っておりました。
関係性は上下ではなく、互いに礼をもって迎え合う対話の場でありたい。
誰もが深く息を吸い、心をそっとひらくことができるような、静かでやわらかなデザインを目指しました。
空間をかたちづくるあらゆる要素が、「人と人が対等である」という思想に貫かれています。
まだまだお伝えしたい想いは尽きないのですが──
あまり語りすぎると、つい脱線ばかりしてしまいそうなので、このあたりで。