~太陽の塔の「生命の樹」と、2025年万博の「大屋根リング」か
2025年大阪万博の最終日前日、現地を見てきました。
前半は生憎の大雨となり、大屋根リングの下で終日過ごすような形となりました。
会場をぐるりと囲むように建てられるのが、建築家・藤本壮介さん
木でできた大きな円が空の下に広がり、人や自然、世界をつなぐ“
直前に六本木の森美術館で藤本さんの大規模な個展も観ておいたので、現地での建築はより見応えを感じました。
万博の繋がりで、翌日は1970年の大阪万博で生まれた太陽の塔を観に行きました。
予約しておいた内部を観覧できるチケットを手に観覧。
その中には「生命の樹」と呼ばれる大きなオブジェがあります。アメーバのような小さな生き物から人間まで、いのちが長い時間を
作者の岡本太郎さんは、この塔に「過去」「現在」「未来」という
人の歩みには苦しみも矛盾もあるけれど、それでも前へ進もうとす
太陽の塔が「いのちの時間」を描いたものだとすれば、大屋根リングは「いのちのつながり」を感じさせる建築です。
過去と未来、人と人、自然と社会――すべてがゆるやかに結びつく
そんな優しい世界のかたちを思い浮かべます。
私たちの心もまた、一本の“生命の樹”のようです。時には風に揺れたり、枝が折れそうになったりしながらも、つながりの中で生きていく力を持っています。
太陽の塔と大屋根リング。50年を超えて受け継がれる「いのち」と「つながり」のメッセー
