藤本タツキさん原作の『ルックバック』
漫画を読み、アニメ映画を観て、そして先日(だいぶ前ですが)、
同じ物語を三度味わったことになりますが、飽きることは全くありませんでした。
『ルックバック』の中心にいるのは、
性格も、学校での過ごし方も、人との関わり方も違う二人ですが、
この作品を観ていて改めて感じたのは、人間の成長には、
いわゆる「非認知能力」と呼ばれるものです。
好きなことに夢中になる力。
うまくいかなくても、もう一度やってみる力。
自分より優れた人に出会ったとき、
誰かと一緒に何かを作る喜び。
そして、自分の世界の外へ一歩踏み出してみる力。
藤野と京本の二人を見ていると、そうした力が、
特に印象に残るのは、二人がひたすら漫画を描いている姿です。
何かに夢中になっている時間には、「
子どもでも大人でも、
絵を描く。
本を読む。
音楽を聴く。
スポーツをする。
何かを作る。
好きなことについて、ひたすら調べる。
そこには効率も、生産性も、他人からの評価もありません。ただ「好きだからやる」。
そういう時間は、
そして『ルックバック』は、単に「
人生には、
「あのとき、こうしていれば」
「あの人と出会っていなければ」
「違う選択をしていたら」
人は大きな喪失を経験すると、何度も過去を振り返ります。
タイトルの「ルックバック」という言葉のように、
けれど、過去を振り返ることは、
自分が誰かと出会ったこと。
一緒に笑ったこと。
何かに夢中になったこと。
誰かに認めてもらったこと。
自分の存在が、
そうした出来事は、たとえ時間が過ぎても、
人生は、「何を成し遂げたか」
誰と出会い、何に心を動かされ、何に夢中になり、
その積み重ねそのものが、生きることなのかもしれません。
作品を観終えて、それでも最後に残ったのは、
何かを好きになること。
夢中になれるものを持つこと。
誰かと出会うこと。
そして、いろいろなことがあっても、それでもまた自分の机(
ともにふりかえり、ともに生きていけますように。
